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オリジナル版の台本の中で、「へぇ〜っ」と思った箇所を挙げて、少しずつ書いてみます。
← これが実物です。濃いエンジ色の地に銀文字のタイトル。
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上記の数行は、台本の”本編”の前ページに書かれています。(レイアウトもこのまま。)
劇団四季版との最大の違いは、この「The Time」ですね。オリジナル版では、現在でも1975年の設定で上演されています。(ブロードウェイではクローズしていますが、アメリカの各地で、たまーに小さい規模での上演があります。) ですから、「話題として古くなったから少し台詞をいじる」ということもありえません。(但し、全く別の次元での変更はありました。それに関しては後ほど…。)
最後の「コーラスラインは休憩なしで上演されます」は、けっこう大事ですね。
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■ 登場人物 ■
上の”注意書き”よりも前のページに、以下のように登場人物が列挙されています。
数字はもちろんそれぞれの番号です。
ジュディーの番号はすぐに憶えられますが、他の人の番号はなかなか…。
ファースト・メンバー(最初に落ちてしまう人たち)も、きちんと「役」として存在していますから、ただのダンサーでは出来ない(はず)です。
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ZACH - Director/Choreographer
LARRY - Zach's assistant
Auditioners :
CASSIE (no number) | |
SHEILA #152 | |
VAL #179 | |
DIANA #2 |
JUDY #23 | |
KRISTINE #10 | |
MAGGIE #9 | |
BEBE #37 | |
CONNIE #149 | |
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MIKE #81 | |
RICHIE #44 | |
DON #5 | |
PAUL #45 | |
MARK #63 | |
GREG #67 | |
BOBBY #84 | |
AL #17 | |
Others :
VICKI #60
TRICIA #131
LOIS #63 (Ballerina, non-speaking)
FRANK #59 (head-band boy, non-speaking)
BUTCH #14 (non-speaking)
ROY #36 (wrong arm boy)
TOM #40 (counts with his mouth, non-speaking)
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■ オープニング・フォーメーション ■
台本の最初の方に、図が2つ載っています。その2つの内の1つが下の「OPENING FORMATION OF COMPANY (オープニングの立ち位置)」です。
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■ 削除っ?! ■
上の方で書いた「全く別の次元での変更」について書きます。
変更と言うか、削られた部分があるのです。(具体的に何年からそうなったのかはわかりません。)
四季版に慣れ親しんでいる方が、現在 アメリカで「A CHORUS LINE」の公演を観ると、或るところが無いことに気付くはずです。
それは、グレッグのナンバー。グレッグのナンバーの前半がゴッソリ削除されているのです。具体的に言うと、「学校で一番困ったのは…」の辺り。そのネタが無くて、いきなり「サリーって女の子」のエピソードから入ります。
台本には全て書いてありますが、削られた部分に大きく「×」が書いてあります。
…それは何ゆえか?
アメリカの方が日本よりもよっぽど「アダルト審査(と言うのかどうか不明…。)」が厳しいからではないか、というのが私が考えた理由です。
今年サンディエゴ郊外(Escondido CA,USA)で観た「A CHORUS LINE」は、開演前に「アダルトコンテンツが含まれているから、注意してくださいね」というアナウンスがありました。
日本では、思いっきりお子さんも観てますよね…。(「”現場”って何の現場?」と、親御さんに質問しているチビッ子を見かけたこともあります。) でも、今いきなり四季版でも同じように削ってしまったら、私はとてもイヤです。
70年代のアメリカでは問題なかったのかもしれませんが、80年代以降は(言葉は悪いですが)うるさくなったということでしょうね。
サンディエゴのグレッグ、かなりセクシーだったので(隣に座っていた現地の御夫人は、すごく気に入っていたみたいでした。)、フルでナンバーを観たかったなぁ…。
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